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子供が登校拒否になりました。それはそれでよいとしても、生活のリズムだけはきちんと守らせたいと思います。

特に心配なのは「昼と夜とが逆転したような生活」をしていることです。ちゃんと起こそうと思って声をかけるのですが、これがなかなか大変なのです。どうすればよいのでしょうか。

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これ以上余分なストレスをかけずに、そのままにしておきましょう

 この時期、ほとんどの諸君が「昼夜逆転」になります。中学生から上の年齢ならば、99%以上の諸君がそうなります。「人間の一日は25時間ぐらいの周期で動いている」と書かれたものがありました。正確に24時間周期ではないらしいのです。この時、諸君の体内時計は大きくずれ込んでおります。「遅くまで起きているから、朝起きれないのだ」と家族は考え、夜早く寝させようとします。しかし、実際にはこの時の諸君にとって夜の12時はせいぜい夕方ぐらいの感じなのです。無理に寝ようとすると、今度は「不眠」の苦しみを訴えることになります。

 そのままにしておきましょう。心の深い部分から起きることは普通の常識では「おかしい」ように見えても、実は深い意味を持っていることが多いのです。そのままの姿を大事にすることです。これ以上余分なストレスをかけないことです。いちばん無理なく、いちばん楽にいることがこの時のしなければならない全てです。この時、諸君がすること、家族ができることの全てです。そのままを大事にしていきましょう。

 僕らは長年こういう仕事をしており、多くのご両親、ご家族、ご本人にお会いしてきておりますから、「昼夜逆転」と聞いただけでとても安心します。「ああ、ちゃんと登校拒否らしくいてくれるなあ。心配ないなあ」と思えてしまうのです。

 登校拒否の諸君は、どこかで絶えずそうしている自分を責めております。朝、起こされるということはこの時の諸君にとっては真夜中に起こされる、熟睡の真っ最中を無理やり起こされるのと同じですから、そんなことが続いたら大きなストレスを新たに加えることになります。まして昼間起きているということは「仲間が皆んな元気にキラキラと学校に行っているのに、僕(私)だけがどんどん取り残されていく」と感じ続けるということです。拷問に近いストレスになります。こんなことをしていたら折角の登校拒否をただいたずらに長引かせるだけですし、家族も疲れ果 てます。

 朝、なんでもなく自分で気持ちよく起きれるようならば、もともと余程ストレスが軽かったか、もう終わりに近い、動き出す直前の状態になっているということです。中には必死になって起きようとする諸君がおります。起きてもフラフラ、クラクラしているような人です。せっかく登校拒否をしているのに、「ものすごい不安や恐怖」が家にまで追っかけてきているのです。家すら安全な場所でない人です。むしろ「重症」です。

 「生活のリズム」といった「常識のウソ」にとらわれていると、窮屈どころか危険です。この時は常識はほとんど通 用しません。そこからいかに早く離れるか、子供と共にどれくらい自由に、ありのままにいられるようになるかがいちばん大事なのです。昼夜逆転大いに結構、そのままを大事にしてやって下さい。 大丈夫です。ちっとも心配いりませんから。

北澤康吉