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 「こんな時こそ、お父さんはもっと毅然としていなければ」と言われましたが、いったいどうすればいいのでしょうか。私はどうも「毅然と」と言ったタイプではないのです。出来もしないことを要求された感じです。「どうしたらいいのか困ったなあ」と思っております。


A
 「父親の影が薄いと登校拒否になりやすい」と、かつてもっともらしく言われたことがあります。
 お父さんも様々なのです。影の濃い人、ほど良い人、やや薄い人、見事なまでに薄い人。その様々で構いません。登校拒否とお父さんの影とは直接何の関係もありません。「こんな時こそ毅然として」と言われます。「お子さんとちゃんと向かい合わなければ」と言われます。そうでなくてもこの時は、中学生以上くらいの諸君ですと殆ど父親を拒否します。何となく煙たがるくらいから、反発、拒否、嫌悪・憎悪まで、理由も分らぬまま、諸君だってどういう訳か分らぬまま、拒否されます。しかし、その分お母さんとちゃんと繋がっているのです。無理して格好をつけようとし、間に入って注意したり叱ったりすると、もっと激しい拒否を受けます。
 登校拒否の時の諸君にとって一番大事なことは、せめてこの時期くらいは家で少しでも楽にいてもらうことだけです。父親との関係だって、軽い反発・拒否くらいならいいのですが、激しい嫌悪・憎悪ともなると、お父さんはもちろん諸君本人にとっても、それがまた新たなストレスとなり、シンドさが増します。
 無理をしないことです。「張り子の虎」を演ずると、すぐ化けの皮がはがれます。そのままの、いつもの自分でいて下さい。単身赴任、構いません。気の弱いお父さん、影の薄いお父さん、いっこうに構いません。むしろお母さんの後ろにいて、必要ならお母さんを支えつつ、いずれ進学などで結構金のいる諸君ですので、せっせと働いていて下さい。大丈夫です、心配入りません。

アルプの仲間(あるぷす実践カウンセリング研修会)