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修学旅行の時期が近づきました。担任の先生からは「ぜひ参加しましょう」というご連絡をいただきました。本人はひどく困っているようです。どうしたらよいでしょうか。


A
 登校拒否の時、お子さんにとっておそらく一番辛い場所は教室です。それより少し辛さが少ないのが保健室や中間教室だと思います。校内はつらくても校外なら少しは楽のようです。放課後のクラブ活動だけに行く諸君もおります。授業には出られなくても校外行事には無理をすれば出られるという諸君もおります。それはけっして「美味しいとこ取り」ということではないのです。諸君の中には葛藤があります。行かれない自分と、行かなければならないと思っている自分がいて、互いにせめぎ合っております。

 お宅の場合、お子さんは「ひどく困っている」ようです。無理はさせないようにしましょう。先生とすれば「修学旅行をキッカケに学校へ出てこられるようになれば」と思っていることでしょう。しかし、心の奥深くに繋がるストレスは、それによって起きた訳の分らぬ大きな「不安」や「恐怖」は、「慣れ」によって克服できるものではありません。何とか行けそうで、本人も行く気になって、けっこう普通に行ってくる人もごくたまにはおりますが、実際には難行苦行になる人が多く、頑張って、無理をして、疲れ果てて帰って来て、家へたどり着いて玄関でバタリという人もいるのです。エネルギーを消耗しきった状態になるのです。

 ドタキャンも多いのです。前夜までは行くつもりでいて、すっかり準備し、それを枕許へ揃えて、しかし、翌朝はやっぱり動けなかった、起きられなかったということも多いのです。

 先生の善意、「何とかしたい」という思いは痛いほど分るのですが、大事なのは「息子さんの心」です。無理はしないようにしましょう。まして、ひどい無理は絶対させないようにしましょう。