セルフ・ヘルプ・グループとは?
更新:2008年03月27日
はじめに
1、セルフ・ヘルプ・グループとは?
セルフ・ヘルプ・グループは「仲間同士が支え合うグループ」と理解されています。「自助グループ」とも呼ばれますが、セルフは「私」(I)だけでなく、「私たち」(We)も指すので「仲間同士の共同による自助」の意味が含まれています。定期的に開かれるミーティングで、自分について語り合い聴きあうグループです。
2、セルフ・ヘルプ・グループの特徴は?
(1)メンバーは共通の問題を抱えている。
(2)メンバーは共通の目標を持っている。
(3)メンバー同士は対等な関係にある。
(4)会が意図的に継続性を持って運営されている。
(5)参加は自発的なものである
(6)専門家との関係においては、原則として
メンバーの主体性が重視されている。
3、セルフ・ヘルプ・グループで得られるもの
(1)孤独感から救われ、自分だけではないとホッとできる。
(2)安心感が得られ、気持ちにゆとりが生まれる。
(3)他のメンバーの話に耳を傾けることによって、そこから方法を学ぶことができる。
(4)自分にとって必要な情報を交換しあうことができる。
(5)その中で生き生きとしていく他のメンバーを見て希望を持つことができる。
(6)自分より後にグループに参加した仲間と出会うことで、過去の自分を振り返ることができる。
(7)体験がどのように自分に位置づけられていくかなど、他のメンバーとお互いの成長を分かち合える。
(8)仲間を大切に思う気持ち、仲間を尊ぶ気持ち、自分が大切にされる喜び、自分が尊ばれる喜び、
自分自身を大切に思う気持ち、自分自身を尊ぶ気持ちが育つ。
4、セルフ・ヘルプ・グループのルール
(1)「言いっぱなし、聴きっぱなし」のルール
これは、メンバーが一度語り出したら、余計な詮索・アドバイス・批判・説教・評価などを一切しないで耳を傾けるというものです。そこで求められているのは、黙って真剣に話しに耳を傾けることだけです。(不登校の親の会の場合、この聴く姿勢が子どもの話を聴く耳を育てるということでも重要な意味を持ちます。)
(2)「この部屋で聴いたことは、この部屋に置いて帰る」ルール
ミーティングで語られる話は、限りなくプライベートに関わる内容のものが多いので、決して他言してはなりません。本人に対してであっても、その場を離れたら口にしてはならないことを約束することで、その場は、どんな気持ちを出しても安全な特別な場所となり、安心して自分の悩みや問題に向き合うことが可能となります。
(3)「メンバーは常に対等な立場であることを忘れてはならない」ルール
会を継続させる限り、その場を代表したり、運営したりする人は実質上必要になってきますが、特定のメンバーを“リーダー”とはしません。メンバーはそれぞれ「援助の受け手/与え手」という両方の立場を有しています。
【参考文献】
『場の持つ力』(中西万依著)
『知っていますか?セルフ・ヘルプ・グループ1問1答』(伊藤伸二・田中知恵海編著)
『セルフ・ヘルプ・グループ―わかちあい・ひとりだち・ときはなち―』(岡知史著)

