北澤 康吉/ロジャース流カウンセラー

「このくそ婆!」くらいはまだいいのです。「こんなに苦しいのはテメーのせいだ」「ぶっ殺してやる」「・・・」「・・・・・」。諸君は苦しい時にいろいろな暴言を吐くことがあります。

本音のところではけっしてそうではないのです。苦しい真っ最中の時、ストレスによって「不安」や「恐怖」で一杯になった時、同時にかなりの場合「怒り」も溢れかえる程になります。「苦しい」と言うかわりの、「不安だ」「恐怖だ」と言うかわりのたまたま別の表現だと思うのです。

我が子の一大事の時、それでも曲りなりに何とかしてあげたいと親も親で四苦八苦の時、「このくそ婆!」ではたまりません。苦しさを全てこちらのせいにされてはかないません。まして「ぶっ殺してやる」では情けなさも極限にきます。「本気でそうされるんでは」と思えば生きた心地もありません。

しかし、本音はそうではないと思うのです。「苦しいよ」「何とかしてよ」「とんちんかんなこと言わないでよ」の別の表現なのだと思います。溢れかえるような「怒り」が苦しみに重なってどうしても出てきちゃうのです。しかも、一番伝えたい人は親ですから、その殆どはお母さんですから、お母さんに向かって出るのです。一番大事な人だからです。一番分ってもらいたい人、分ってもらえるはずの人だからです。一番伝えやすい人だからです。

その苦しさのままに聴いていましょう。その辛さのままに感じていましょう。