連載コラム
「友達は凶器だ」(Yちゃん)2008年03月26日
Category: 連載コラム
北澤康吉/ロジャース流カウンセラー
「友達は凶器だ」、登校拒否をしているYちゃんが思わず言った言葉です。先生も一所懸命でした。学校に出て来なくなったYちゃんを心配し、どうしても出て来てもらいたい、学校との繋がり、学校の匂いをYチャンから消したくない、絶ちたくない、そんな思いで一杯でした。善意の心くばりでした。
朝は近所のMちゃんに必ず立ち寄って誘うように頼み、学校が終れば何人かずつYちゃんの所へ寄るように子ども達に頼みました。交代にできるように当番表を作ろうかとも思っていました。
朝はさすがにダメでした。お母さんに頼んでMちゃんには断ってもらっておりました。これがしばらく毎日のYちゃんにとってもお母さんにとっても、そしてMちゃんにとってもしんどい日課となりました。夕方は結構元気も出はじめており、最初の内は断りきれずに友達たちに居間に上がってもらっておりました。そんな風景がお母さんには実はちょっと嬉しかったのです。
友達たちはそれぞれでした。「今日は学校でこんなことがあったよ」「算数は○○まで進んだよ。明日は◎◎からだよ」といった風です。帰りがけには決って「明日は学校へ来てね、皆で待っているからね」の声が全員からかけられました。2,3日それを繰り返しているうちに、とうとうYちゃんにとっては限界になりました。友達の相手をするのが段々しんどくなり、やがてはっきり苦痛となりました。
そんな時にYちゃんから出たのが「友達は凶器だ」でした。びっくりする言葉でした。かなり過激な言葉です。先生の善意も友達の努力もいっぺんに消し飛んでしまいそうな言葉でした。しかし、やっぱり今のYちゃんにとっては「友達は凶器」だったのです。
Yちゃんにとって、学校のことは一番気になることでした。一番大事な場所と思っていたかも知れません。そこへ行かれなくなったのです。学校の匂いがどういう訳かひどく辛くなっていたのです。仕方なくそこから離れて家にいたのですが、当然ながら学校に行けない自分を責めていたのです。かなり辛いことでしたから何かでそれを紛らそうとし、少しでもそのことから頭が離れるように好きな本を読んだり、イラストを描いたり、買ってもらったインコに夢中になって言葉を教えていたのです。
学校の匂いから離れた所で初めて安心し、新しい元気が出てくるよう自分でも気づかずにゆっくり準備をしていたのです。そこへどっと学校の匂いが入ってきたのです。家ですらYちゃんにとって安心・安全の場所でなくなってしまったのです。そこで思わず出た言葉が「友達は凶器だ」でした。
しばらくそのままそっとしておいてあげるのが、この時のYちゃんにとって一番優しい、一番有難いことだったのです。
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朝は近所のMちゃんに必ず立ち寄って誘うように頼み、学校が終れば何人かずつYちゃんの所へ寄るように子ども達に頼みました。交代にできるように当番表を作ろうかとも思っていました。
朝はさすがにダメでした。お母さんに頼んでMちゃんには断ってもらっておりました。これがしばらく毎日のYちゃんにとってもお母さんにとっても、そしてMちゃんにとってもしんどい日課となりました。夕方は結構元気も出はじめており、最初の内は断りきれずに友達たちに居間に上がってもらっておりました。そんな風景がお母さんには実はちょっと嬉しかったのです。
友達たちはそれぞれでした。「今日は学校でこんなことがあったよ」「算数は○○まで進んだよ。明日は◎◎からだよ」といった風です。帰りがけには決って「明日は学校へ来てね、皆で待っているからね」の声が全員からかけられました。2,3日それを繰り返しているうちに、とうとうYちゃんにとっては限界になりました。友達の相手をするのが段々しんどくなり、やがてはっきり苦痛となりました。
そんな時にYちゃんから出たのが「友達は凶器だ」でした。びっくりする言葉でした。かなり過激な言葉です。先生の善意も友達の努力もいっぺんに消し飛んでしまいそうな言葉でした。しかし、やっぱり今のYちゃんにとっては「友達は凶器」だったのです。
Yちゃんにとって、学校のことは一番気になることでした。一番大事な場所と思っていたかも知れません。そこへ行かれなくなったのです。学校の匂いがどういう訳かひどく辛くなっていたのです。仕方なくそこから離れて家にいたのですが、当然ながら学校に行けない自分を責めていたのです。かなり辛いことでしたから何かでそれを紛らそうとし、少しでもそのことから頭が離れるように好きな本を読んだり、イラストを描いたり、買ってもらったインコに夢中になって言葉を教えていたのです。
学校の匂いから離れた所で初めて安心し、新しい元気が出てくるよう自分でも気づかずにゆっくり準備をしていたのです。そこへどっと学校の匂いが入ってきたのです。家ですらYちゃんにとって安心・安全の場所でなくなってしまったのです。そこで思わず出た言葉が「友達は凶器だ」でした。
しばらくそのままそっとしておいてあげるのが、この時のYちゃんにとって一番優しい、一番有難いことだったのです。
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