北澤康吉/ロジャース流カウンセラー

 いろいろな形の「不安」として現れることも多いのです。現在のことでの「不安」もあるでしょう。未来に向けての「不安」も多いのです。「・・・してしまったらどうしよう」「・・・になったらどうしよう」といった形の「不安」です。「もし明日、時間通りに起きれなかったらどうしよう」と不安で不安で、例えば私たちの所へ相談に見えるとき、前の晩から徹夜してやってくる諸君がおります。「このままいったらどうなるだろう」と不安で、家にいてもゆっくり安心して登校拒否できない諸君もおります。あるいは「もし、夫が突然亡くなったらどうしよう。どうやって生きていこう」と不安になる奥さんがおります。いわゆる「予期不安」です。

 あらゆる形をとってこの「不安」は現れます。心の中が「不安」で一杯になったわけですから、その「不安」が盛んに吐き出されている訳ですから、その対象(出口)となるものは様々なのです(「吐出し口」はいろいろです)。周りの大事な人たちはその「不安」のところへきちんと焦点を合わせていなければなりません。対象物(出口)の方に目が奪われると、「あんな元気なご主人が亡くなるはずないじゃん」「あなたの思い過ごしよ」「ほんとは心の奥で期待しているのじゃない?」などと乱暴なことを言いかねません。

 対象はどんどん変わっていきます。「・・・が不安で不安で、とても辛いんだね」というところに、いつもきちんと立っていることが大事なのです。