北澤 康吉/ロジャース流カウンセラー

 登校拒否は基本的には「ストレス」と重なる現象です。学校にいることで、或いはそれを取り巻く状況の中にいることで、いつの間にか心は「ストレスによって起こったもの」で一杯になります。ある時間をかけてゆっくりそうなることもあれば、イジメのように一晩でそうなることもあります。

 登校拒否を始めた諸君の多くは「何故そうなったのか」ちゃんと説明できないのですが、それは心がゆっくりいつの間にか一杯になったからです。「あれが原因でそうなったのだ」といった形ではっきり答えられないのです。諸君の中には一所懸命答えてくれようとする人もいるのですが、それは大体の場合、「原因」ではなく、単なる「きっかけ」なのです。

 すでに心の中は連続したストレスによって、訳のわからぬ強烈な「不安や恐怖」で一杯になっております。後は「キッカケ」があればいいだけ、中にはその「キッカケ」さえない場合もいくらでもあるのです。温度の上った燃料が一杯あって、あとはマッチ一本でいい場合もあれば、そのマッチすら必要なく、いわば自然発火の場合もいくらでもあるのです。